村として最大の面積を持つ十津川村は、面積の96%を森林が占め、その広さは6.4万haに達します。森林という地域資源を活かした、1次産業を核とした林業振興への取り組みは、「谷深く緑深い独特の環境を守っていくための、山の民としての責務」だと考えています。
路網整備、集約化、高性能林業機械の導入など、素材生産量の増大による1次産業の再生に真正面から取組み、製材、建材・木質断熱材・木製サッシを製造、村内の森林から生み出される木材を村内で製品まで仕上げることで価値を高め、村外の市場へ流通させる仕組みの構築に取り組んでいます。
県内外の連携工務店へ製品を直接販売するシステムを構築し、新築住宅への建材の提供実績はH22からの5年間で150棟に達します。
さらに木工家具製造では協同加工施設の整備など、村内に雇用と所得を生み出していくための「林業6次産業化」を推進しています。