尾鷲市における人工造林の歴史は古く寛永年間(1624~43年)からヒノキの植栽が始まり、当市の林業の礎となりました。また、江戸時代には紀州藩が林業生産を奨励したことで、海に面した急斜面から出た木材を海運により京・大阪、江戸へ輸送したことで林業が発展し、木炭生産や用材生産が盛んとなりました。
また、当市は「尾鷲ヒノキ」の産地で知られており、土質がやせ地、急峻な地形、温暖な気候、全国有数の多雨地域、これらの条件で生産される「尾鷲ヒノキ」は、年輪が緻密で油脂分に富み、木質が硬く強度もあり、赤みを帯びた光沢は木肌を美しく見せ、耐朽性にも優れているとして定評があります。